「ONSEN/ガストロノミーツーリズムコラム」 「食」の魅力で観光力高める(奈良県)
2022年11月17日(木) 配信
奈良県では「食」の魅力が「観光力」を高めるとくに重要な要素と考え、食と観光を連動させるガストロノミーツーリズムを新たな観光のテーマに位置づけ推進してきました。また「食」の魅力向上は、「奈良県観光総合戦略」の柱の1つに位置づけられているように、観光施策を推進するにあたり必要不可欠なものです。
こうした考えに基づき県は、20年4月に「奈良県豊かな食と農の振興に関する条例」を策定。有名シェフが参画する奈良フードフェスティバルなどの大規模な食イベントや、地元の食材を使った料理を味わうオーベルジュの推進など、食の振興に取り組んできました。また今年5月には、「ミシュランガイド奈良2022特別版」が発行されるなど、豊かな歴史文化と共に、地元食材を使った魅力ある食事を県内で楽しめることを知っていただく機会が増えています。
このようにガストロノミ―ツーリズムを推進する奈良県では12月13~15日、国連世界観光機関(UNWTO)の主催する「第7回ガストロノミーツーリズム世界フォーラム」が開かれます。同フォーラムには、国内外から食や観光の専門家らが集まり、最新の知見を共有できる場になると期待しています。また我われは、世界フォーラムの開催を契機に、日本、奈良県には美味しいモノがたくさんあるという事を広く発信し、誘客につなげていきたいと考えています。
【奈良県 観光局MICE推進室 ガストロノミーツーリズム世界フォーラム推進係 主査 瀧 剛樹】