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SY(旧商号:小野川温泉河鹿荘)が特別清算 負債は約6億2000万円(帝国データ調べ)

2022年11月18日
編集部:増田 剛

2022年11月18日(金) 配信

 SY(旧商号:小野川温泉河鹿荘、代表清算人=佐藤雄二氏、山形県米沢市)は11月1日(火)、山形地裁米沢支部から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約6億2000万円。

 同社は、2007(平成19)年3月に設立。河鹿荘(同代表、同所)が経営する温泉旅館の事業を引き継ぐため、同年5月に会社分割により事業譲渡を受け、温泉旅館「小野川温泉河鹿荘」を経営していた。

 収容宿泊者数は同温泉では最大規模で、リピーター客も抱えていたが、東日本大震災後に東北地方への旅行者が減少した影響もあり、業績は低迷していた。16年に1億円以上を投じて客室を改装。17年1月期には年間収入高約2億9000万円を計上していた。

 しかし、設備投資の負担から採算が悪化するなか、新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光客が激減。21年1月期の年間収入高は約2億2000万円に落ち込み、赤字推移で厳しい資金繰りが続いていた。

 その後も業況は改善せず、旧会社から引き継いだ債務の負担も重く事業再建を断念。同年10月1日に会社分割により、新会社「小野川温泉河鹿荘」(佐藤美江代表、同所)を設立し、同社は同日に現商号「SY」に変更し、事業を譲渡。今年1月31日に開いた株主総会の決議により解散していた。

 なお、「小野川温泉河鹿荘」は新会社のもと、営業を継続している。

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