早太郎温泉・二人静 独自に視察研修受入 「ぴんころ神社」も建立
2022年11月21日(月)配信
長野県・早太郎温泉にある旅館「山野草の宿 二人静」は、旅行会社などを対象に地元である駒ケ根市の視察研修の受け入れを独自に行っている。健康体操などのウェルネスプログラムや、隣接する飯島町でのわら細工体験など、「健康長寿」をキーワードに、地元の取り組みや体験メニューを紹介している。
平均寿命が男女ともに全国トップクラスを誇る長野県では、県民の健康増進をはかる運動「信州ACEプロジェクト」を展開する。駒ケ根市でも「こまがね健康ステーション」と題して、さまざまなウェルネス事業に取り組んでいる。
視察研修では、健康長寿を目指すプログラムとして、ポールウォーキングや健康体操をはじめ、演歌の曲に合わせて動く地元考案の「健康演歌体操」などを体験。
さらに、隣町の飯島町に足を運び、大相撲の土俵に使う俵を制作している「南信州米俵保存会」で、わら細工づくりも体験できる。
ほかにも、宮田村にある日本聴導犬協会で、聴導犬のトレーニングを見学したり、知的障害者の就労支援施設「長野県西駒郷」の視察など、さまざまなプログラムを用意。インストラクター指導のもと、リラクゼーションボディーワークや、フィトンチッドノルディックウォーキングなどの体験も可能だ。
二人静では今年7月、健康長寿を願う「ぴんころ神社」が建立し、新たな立ち寄りスポットとして注目を集めている。敷地内にあったチャペルを改修して設けたもの。
「ぴんころ」とは、「ぴんぴん」と健康で長生きし、最後は病気に苦しむことなく「ころり」と大往生しようという「ぴんぴんころり」を略したもの。健康長寿を象徴する亀をご神体として祀るほか、健脚祈願の大わらじも備える。