「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(11月号)」
2022年11月23日(水)配信
□特集&主な内容
日本を代表する食材でありながらも、日本での消費量が減る一方、フランスを初めとする海外で身近になっている食材は多々あります。米や日本酒はその代表的な例です。日本でマスタードが普通のスーパーで売られているように、フランスのスーパーで醤油を見掛けるようになって久しいです。最近では、フランス料理やお菓子づくりでも、ワサビやユズは、「和風」の素材ではなく、新しい調味料として定着し始めています。本誌11月号では、今後さらにフランス人が関心を深めるであろう味噌と醤油を取り上げました。その起源から最新の輸出状況、最大手工場の紹介や老舗工場のリポート、醤油ソムリエのインタビューなど、日本の醤油と味噌の今を取り上げています。旅行ページでも、醤油とオリーブで知られる小豆島を取材しました。
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□〈フランスの様子〉フランスの設定温度は19度
9月に新年度が始まったころ、日本よりも冬の訪れが早いフランス、さらに今年はウクライナ情勢の影響などによる光熱費をはじめとする物価高の状況で、仏政府は、仕事場でもタートルネックやダウンジャケットを着ましょうとか、暖房の設定温度は19度にしましょう、などの広報キャンペーンをしていた。◆そして10月、異常なほどの暖かさだったこともあるが、それを差し引いても昨年よりも電気の使用量が少なかったという。◆ただし、これは政府の提言に国民が従ったというよりも、生活費全体の値上がりに対する一つの策として、国民が自発的に光熱費を節約しているが実情のようだ。◆そこで11月に入って売れているのが、セーターやマフラー、ダウンジャケットなど、光熱費をかけずに寒さを防ぐグッズだという。◆コロナ禍で売上が激減していた衣料品店舗は少し助かっているようで、メディアやSNS上でも電力を使わず暖まる創意工夫や電力消費を抑えるアイデアが溢れる。◆クリスマスのイルミネーションも、多くの都市部でかなりシンプルなものになるようで、質素な冬になりそうだ。
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フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉