Z世代から見たロケ地ホテルのさらなる活性化策の提案、目白大学牛山ゼミがホテルスプリングス幕張で
2022年11月24日(木) 配信
目白大学メディア学部メディア学科の牛山ゼミは11月22日(火)、ホテルスプリングス幕張(金田幸二総支配人、千葉県千葉市)でZ世代から見たロケ地ホテルのさらなる活性化策の提案を行った。
2年生が10月11日にホテルを見学、その後1カ月掛けてまとめたプラン案を発表した。
1つ目のグループはホテル発着はとバスツアーを提案した。ホテルとの関わりが深いアイドルや芸能人のロケ地を3カ所巡る内容で、前泊、後泊した参加者にはツアーの割引券をプレゼント。ホテル発着のバスツアーが珍しいため、メディアを通じての露出が増え、ホテルの知名度も上がるのではないかと予想する。
2つ目のグループはAR(拡張現実)スタンプラリーの実施を企画した。ARを取り入れることで、推しとの記念撮影を楽しめる仕掛け。また、スタンプラリーとして実施することで回遊性を高め滞在時間の延長をはかり、満足度の向上も目指すほか、館内消費につながる特典づくりについても言及した。
3つ目のグループはホテルの売り上げ向上と新しい顧客の獲得を目指す「ホタ活」を考案した。ホタ活は若者の間で流行している「ホカンス」とオタク活動を組み合わせた造語で、10~20代のオタクに現在営業を休止しているメインバー「ヴィオレ」をノンアルコールバーとして営業。撮影作品とコラボレーションしたノンアルコールカクテルなどを提供し、ロケ地としても使われるレトロなバーでのホカンス体験を提供する。
3グループの発表を受け、金田総支配人は「メディアを活用した集客やホテルの売り上げを伸ばす企画を考えてもらえた」と感想を述べた。また、両者の出会いのきっかけとなったロケーションジャパンの田島潤氏は「データの裏付けがあり、参考になることも多かった」と語った。
発表を終え、2年ゼミ長の沼倉直美氏は「ホテルの思いを大切にすることと、プランを実行するうえで負担になることが少なくなるよう意識した」と語り、「今回の経験が今後の学びに生きる」と力を込めた。
一方、牛山教授は「学生の力でロケ地を活用した地域活性化に貢献できればと考え、ホテルの皆様にご協力いただき今回の授業を行いました。学生たちが1カ月色々なことを調べ討論してきた今回の発表は、この学部で学んできたことを生かせていたと思いますので、是非提案のどれかをホテルで採用していただければ嬉しいです」とコメントした。