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東京ベイ東急ホテルと日本航空、B787ルームオープン  第1弾の満室受けて

2022年12月5日
編集部:木下 裕斗

2022年12月5日(月) 配信

コンセプトルーム

 東京ベイ東急ホテル(千葉県浦安市)と日本航空(JAL)は12月2日(金)、就航10周年を迎えたボーイング787型機の部品を活用した家具などを設けたコンセプトルームをオープンした。

 同ホテルは、飛行機の座席など備えた第1弾のコンセプトルームがメディア向けに発表した翌月に、2カ月後まで満室となったことから、さらなる集客を目指す。一方、JALは耐用基準を超えた理由などにより年間1万㌧以上排出してきた廃部品を減らし、SDGsへの取り組みを加速していく考えだ。

 客室には読書灯を加工したテーブルライトや、発電機の回転を支えるベアリング、電気ケーブル、国際線ビジネスクラスのシートカバーを用いたベッドカバーなど6種類の部品を置いた。

 同日に開いた内覧会で、JALエンジニアリングの矢田貝弦主任は「(同型機は電動部品が従来機よりも多いため)心臓部である発電機に関連した部品を置いた。ほぼ加工していないので、重さや質感を感じてほしい」と話した。

矢田貝弦主任

 また、すべての人に飛行機をより身近に感じてもらえるよう、室内にはコンセプトルーム用に制作した展示品解説パンフレットを配る。機内や空港ラウンジで提供しているJALオリジナルカップ麺も用意する。

 客室は最上階の18階に位置。羽田空港を離着陸する同型機を見ることができる。

 料金は1室2人で利用した場合、1人当たり1万2100円(税・サ込)。

 2023年4月21日までのコンセプトルームの期間終了後には、一般向けに展示した部品を販売する予定だ。

 東京ベイ東急ホテルの三橋徹マーケティング支配人は「今回は航空機の博物館をイメージし、普段触れられない部品を置いた。飛行機をより好きになってもらえる」とアピールした。

 矢田貝主任はライフジャケットをバッグに加工して販売してきたことなどを振り返ったうえで、「(飛行機を活用した)楽しさを模索しながら、SDGsにも取り組んでいきたい」と語った。

お城ルーム開設 「映え需要増」

 同ホテルは12月3日(土)、お城のゲストルームをイメージした「ウインターキャッスルルーム」もオープンした。

ウインターキャッスルルーム。窓には冬の訪れを感じることができるという装飾を施した

 同ホテルはこれまで、さまざまなコンセプトルームを企画。「SNS映えを求める若い客層をリピーターとして、獲得できた。(一部利用客から)毎回、新しいコンセプトルームを期待してくれている」(三橋マーケティング主任)という。

 今回は、海の中にいるような神秘的な雰囲気をイメージした客室サブマリンを改装。壁面にフォトブースや実際かぶることができる王冠を備える。さらに、窓には冬の訪れを感じることができるという装飾を施した。

 料金は1室2人利用で1人当たり1万7200円(税・サ込)。

 三橋マーケティング支配人は「拡散された投稿みて訪れた新規利用客が、SNSでアピールしてくれるなど情報が連鎖的に発信される。これからも、写真映えする企画を考えていきたい」と話した。

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