Global ReformBnB、京都で民泊国際会議 法改正促す指標を更新へ
2022年12月6日(火) 配信
違法民泊を撲滅するため24カ国30都市以上のホテル協会が発足した会議Global ReformBnB(GRB、ディダック・ガルシア エクゼクティブプレジデント)は11月30日(水)~12月2日(金)、京都府内で国際会議を開いた。
ガルシア・エグゼクティブプレジデントは「民泊についてお互いに学び、(GRBが定めた)世界共通のガイドラインの更新を目指す」と目的を説明。「(終了後)各国で指標を持ち帰り、政府に法改正を促し、経営環境を向上させてほしい」と呼び掛けた。
全旅連青年部の星永重部長は歓迎のあいさつで、「各国とのディスカッションを通して、世界に(GRBの)未来像を伝えていき、違法民泊の実態を知ってもらえることを期待している」と語った。
GRBはこれまで、アメリカ・ニューヨークやアルゼンチン・ブエノスアイレス、フランス・パリなど5回会議を実施してきた。日本からは全旅連青年部が参加。22年5月には、パリでプレゼンテーションを行い、京都府での開催が決まった。また、参加を促してきた中国と香港、台湾、韓国、バングラディシュ、カンボジアのホテル協会が今回新たに加わり、組織拡大に寄与した。
会議では、新たに加わった各国をはじめ、アメリカやオーストラリアのホテル協会がそれぞれの民泊規制について説明した。
その後のガイドラインの作成では、民泊はホテルと同等の課税をすることや、衛生と安全基準を向上させることなどを共有した。
また、毎年11月に総会を実施することと、毎春にオンラインセミナーを開催することも決めた。
最終日に、ガルシア・エグゼクティブプレジデントは「民泊とホテルは公平なルールで運用されるべきだ。今回の会議で各国のホテル協会はより結束を強めた。世界の観光業の持続可能な未来に向けて活動していく」とまとめた。