アキタパークホテル・マネージメント(秋田県秋田市)が自己破産(帝国データバンク調べ)
2022年12月12日(月) 配信
アキタパークホテル・マネージメント(岡松英策社長、秋田県秋田市)は11月30日(水)までに事業を停止した。事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入った。
帝国データバンクによると、「負債は今年6月期末で約3億6000万円だが、その後変動している可能性がある」としている。
同社は2007(平成19)年7月に設立した。同年9月に、同社の前身であるアキタパークホテルから「アキタパークホテル」の経営を引き継いだ。
秋田市山王に位置する同ホテルはシングル107室、ツイン24室の計131室とレストランも備え、スポーツ少年団や学校などの団体利用に強みを有し、多くのビジネス客も利用していた。
官庁街の一角に立地する条件を生かし、宴会や会合の受注にも注力。近年は介護施設向け給食サービスなどの実績をあげ、17年6月期には年間収入高約7億9000万円を計上していた。
しかし、コロナ禍でビジネス客の減少や、各種スポーツ大会の中止の影響で宿泊客は激減。22年6月期の年間収入高は約2億7600万円に落ち込んだ。
この間、高級弁当の宅配サービスや、レストランで料理した惣菜の小売りを行っていた。また、コロナ融資を活用してしのいでいたものの、大幅な赤字決算が続き、資金繰りが急速に悪化。事業継続を断念し、今回の事態となった。
なお、ホテル事業は別会社に事業譲渡され、従前どおり営業している。