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otomo、びわ湖大津観光協会と連携 ガイドツアーの基盤整備

2022年12月22日
編集部:長谷川 貴人

2022年12月22日(木)配信

フィールドワークのようす(びわ湖大津観光協会でのガイド講座から)

 プライベートツアーサービスを展開するotomo(平塚雄輝社長、東京都千代田区)は昨年12月22日(木)、びわ湖大津観光協会(平川良浩会長、滋賀県大津市)と連携協定を結んだ。アフターコロナでの旅行市場の本格的な回復に向けて、大津におけるガイドツアーサービスの基盤整備を共同で進めている。

 今後は共同で、大津でのガイド人材の育成やツアーコンテンツの充実、宿泊施設などの地域事業者と連携した予約・販売態勢の構築に取り組む。大津が有する多様な観光資源とその背景にあるストーリーを、ガイドを通じて発信することで旅行者の周遊・滞在を促し、観光振興を通じた地域の活性化をはかる狙いだ。

 今回の連携協定を通じて、旅行者の多様なニーズに応える5種類のツアーラインナップを2023年3月までに整備。観光案内所や、宿泊施設などの地域事業者と連携したツアーの予約・販売態勢を整え、ツアー予約を24時間前まで可能とするシステム・オペレーション態勢の構築を共同で取り組むとしている。

 びわ湖大津観光協会の宮本説三事務局長は、コロナ前から観光客の受入態勢の整備が課題だったと明かした。そのうえで「インバウンド復活を前に、観光客の受入態勢を整え、観光コンテンツを周遊しやすくしたい」考えを示した。

大津市でガイド講座基礎と実践の場で学ぶ

座学のようす(びわ湖大津観光協会でのガイド講座から)

 今回の連携協定の締結に先立ち、同協会とびわ湖大津観光協会は昨年10月、ツアーを案内するガイドの人材育成・スキルアップを目的とした計2回・4日間のガイド講座を開いた。

 1日目はガイド実務に関する座学を、2日目には実際に大津市内のモデルコースを受講者がガイドとして案内する実践的なフィールドワークを行い、旅行者の案内に役立つガイドの基礎スキルや知識の習得に励んだ。

 同講座を終えて、宮本事務局長は「受講者の年齢層が若い学生から年配者までさまざまで、男女比も同じくらい。ツアーガイドの経験がない人も集まった」と、ボランティアガイドへの興味が高まっているようすが伺えたと振り返る。ボランティアガイドとともに、ガイドの品質が要求されるインバウンド向けツアーなどは有償ガイドを起用し住み分けることで、両者が共存できる環境を整えたい考えも明かした。

 今後はガイドツアーサービスを提供するotomoの専門的な視点と、びわ湖大津観光協会の現地からの視点を盛り込み、ガイドツアーのコンテンツ造成に取り組む。

滋賀の玄関口「大津」自然と歴史遺産の街

 大津市は、日本最大の面積・貯水量を誇る琵琶湖のほか、雄大な自然や景観を有している。比叡山延暦寺をはじめ、全国的に政治・交通の中心地として栄えた歴史的背景と名所旧跡、世界遺産・日本遺産に登録される由緒ある寺社など、多様な観光資源が豊富だ。

 京阪神からの距離が近く、交通インフラも充実しているため周辺地域からアクセスしやすく、琵琶湖畔には多数の温泉宿が観光客を迎えている。

 今年4月には、琵琶湖の玄関口である大津港にサイクルステーション「o-portable(オーポータブル)」がオープン。琵琶湖1周サイクリングのアクティビティを楽しめる新たな拠点であり、昨今注目を集めるサイクリングツアーの出発地になると期待されている。

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