インバウンドに門戸拡大へ 福島のホープツーリズム
2023年1月23日(月) 配信
福島県は今年度から、教育旅行などを対象に提案してきた「ホープツーリズム」をインバウンド向けにアレンジし、売り込みを強化する。昨年12月23日には訪日旅行を取り扱う旅行会社やメディアを対象に、東京都内で事業説明会を開いた。
ホープツーリズムは、復興の現場やそこで挑戦する人々との出会いに焦点をあてたスタディツアー。未曽有の複合災害を経験した教訓から、持続可能な社会や地域づくりを探求する、独自プログラムとして注目されている。これまで教育旅行や一般団体を受け入れてきたが、海外からの個人旅行者にも門戸を広げ、一般観光コンテンツと組み合わせた旅行商品造成を促すよう取り組む。
説明会では、双葉郡地域観光研究協会の山根辰洋代表理事やワンダーファームの元木寛社長、東日本大震災・原子力災害伝承館の相澤敏之課長代理らが、県沿岸地域のコンテンツや受入体制を紹介した。県観光交流局の今野一宏次長は「世界唯一のコンテンツ・ホープツーリズムを通じ、被災の地から希望の地へ、イメージの転換をはかりたい」とあいさつした。
【鈴木 克範】