〈観光最前線〉色が語るまちの魅力
2023年1月21日(土) 配信
万年筆用インク「Kobe INK物語」の色見本に、見入ってしまった。紹介文が、なんだかもう秀逸すぎる。これは新種の観光ガイドか。
六甲グリーンや波止場ブルー、居留地セピアなど、神戸の風景を題材とした色は、2007年の発売から現在に至るまで80種以上。それぞれに短い物語が添えられている。
その1つ「塩屋ヴィンテージセピア」が今手元に。昭和初期の洋館で大切に使われている、年代物の家具の色を再現したという。神戸のなかでも「最も海と山が接近するエリア」と紹介される街だが、色で語るとなると「ソコですか」。「ソコですよね」。
景色や名物を題材にした「ご当地インク」は各地で発売され、人気という。さて、読者の皆様のまちの色とストーリーはいかに。
【鈴木 克範】