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山水荘×第一興商 顧客満足と利益を両立 個室カラオケ導入で

2023年1月24日
営業部:鈴木 克範

2023年1月24日(火) 配信 

「紫水亭」客室の露天風呂

 コロナ禍で一時は敬遠された「カラオケ」だが、個人・グループ旅行の受け入れに軸足を移す宿泊施設では、個室環境を提供することで「顧客満足」と「利益」の両立を実現しているところもある。

 福島県・土湯温泉の「水織音(みおりね)の宿 山水荘」は昨春、露天風呂とテラスが付いた客室15室や個室料亭、オープンキッチン形式の食事処などをオープンした。従来の「中央館」を改修し、「紫水亭」として新装したもので、家族や3世代での宿泊もゆったりくつろげるのが売りだ。加えて昨年10月中旬には、カラオケルーム2部屋がオープンした。

 同館・渡邉利生常務は「リニューアルで料理やその提供方法など、質・サービスの向上もはかりました。カラオケルームオープンもその一貫です」と説明する。コロナ禍も3年目を迎え、カラオケの要望が増えたことも導入を後押しした。リニューアルで品質を上げ、さらに宿泊客に喜んでもらえる「選択肢」を増やし、顧客満足の向上を目指す。

最新設備で楽しめるカラオケルーム

 今回は第一興商(保志忠郊社長、東京都品川区)の「カラオケルーム造作支援キャンペーン」を利用した。ラウンジや宴会場など、遊休空間をカラオケルームに改装する際、一部費用を補助するもので、先着100施設限定で提案している。企画について渡邉常務は「お得なパッケージ提案に加え、感染症対策についても手厚い支援をいただき、ありがたかった」と振り返る。山水荘では、医療施設の信頼も厚い空気清浄機の設置に加え、POP掲示などで安心安全対策を可視化し、宿泊客にPRしている。

 新型コロナ「第8波」がニュースになった折り、露天風呂付き客室から予約が埋まるという傾向も見られた。「感染者増が即自粛につながるのではなく、適切な対策を講じつつ、楽しむことを選ぶという行動が芽生えてきたのでは」(渡邉常務)と分析する。カラオケルームもオープン後、週末を中心にコンスタンスな利用がある。「個室カラオケは家族やグループで楽しめるため、宿との親和性は高い」(渡邉常務)という。

 近年個室の需要が増加しており、その背景には感染リスクが低いことが理由として挙げられる。第一興商の営業担当者は「キャンペーン開始から多数の問い合わせをいただいている。引き続きお宿に寄り添ったキャンペーンを打ち出していきたい」と話す。

【鈴木 克範】

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