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「めぐる」「たべる」「つかる」 3つの視点で地域の宝探し 新幹線開業記念し大村でウォーキングイベント

2023年1月25日(水)配信

車両基地を見学

 長崎県の中央部に位置し、日本最初のキリシタン大名、大村純忠が統治していた城下町として栄えてきた大村市で昨年11月26日、西九州新幹線開業を記念し、ONSEN・ガストロノミーツーリズムイベントが開かれた。

高台から大村湾を望む

 参加者は西九州新幹線「大村車両基地」を見学後、仏教文化が花開いた福重地区約8キロをウォーキング。途中6カ所のガストロノミーポイントで地域の食文化に触れたり、石仏などを通じまちの歴史に触れたりするなどさまざまな切り口でまち歩きを楽しんだ。

西九州新幹線「かもめ」

 「大村車両基地」では、普段見ることが難しい角度から存分に車両の外観を堪能したほか、施設担当者から西九州新幹線の概要や車両デザインの秘密などを聞いた。

煮ごみ

 6カ所のガストロノミーポイントでは、祝い事や仏事、地域の行事などの際に食べられるゆでた落花生の入った煮物「煮ごみ」や、「角ずし」、地元でも食べられる機会が少なくなった「つきあげ(さつま芋をふかし、熱いうちに棒でついて揚げたもの)など大村の郷土料理で参加者をおもてなし。県のブランド牛「長崎和牛」でつくるローストビーフや、長崎和牛と県産ジャガイモのうまみが詰まった魚屋が作る「愛のコロッケ」などもふるまわれた。

かもめプリン(左)

 コース上で最も高台にある「おおむら夢ファーム シュシュ」では「かもめプリン」が提供され、「色彩がきれい」、「フルーツの良さも生かされていておいしい」と参加者を楽しませた。同プリンは地元の小学生が考案した一品で、西九州新幹線「かもめ」のイメージをいちごジュレの赤とみるくプリンの白で再現、車両シートの色をテーマにした味のプリンと共に同施設で販売している。またこの場所は新幹線の線路も見下ろすことができ、通過時刻には居合わせた参加者が大村湾と新幹線、大村のまち並みを一度に楽しみ歓声を上げた。

イベントを楽しむ参加者

 イベントを終え参加者からは、「地域の活性化に通じる素敵なイベントだと感じた」、「普段食べられないものを食べられ、楽しかった」、「山があり海があり、のどかでウォーキングには最高の場所でした」などの感想を語った。

イベント担当者の声

 「西九州新幹線開業」をテーマに、同新幹線唯一の車両基地である「大村車両基地」を中心にコースを設定しました。市は今回のイベントを、大村の魅力や特産品などを県外に広くPRする絶好の機会と捉え、イベント準備を進めてきました。
 イベントを終え、ご協力いただいた地元の方から「参加者との交流でき楽しかった」などのお声を、また参加者からもアンケートで高評価をいただけ嬉しいです。
 

【大村市都市整備部新幹線まちづくり課開業準備グループ 係長 冨髙太一】

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