JTBトラベル&ホテルカレッジ、学生が佐賀と岐阜研究 「観光による課題解決」発表
2023年1月27日(金) 配信
JTBトラベル&ホテルカレッジ(坂本友理校長、東京都豊島区)は1月20日(金)、観光メディア論(講師:竹内敏彦氏)の授業内で、各県の「観光政策の現状と観光による課題解決」発表会を実施した。
授業はメディアの特性や、消費者行動論を学んだあと、任意の都道府県の観光促進担当者を訪ね、課題を抽出し、独自の視点で解決策を提案するというもの。
今年の研究対象は佐賀と岐阜県。当日は2つのグループが研究成果を発表した。
佐賀県の研究発表では、遠方からの観光客の増加と都道府県魅力度ランキング最下位だったことを踏まえ、消費者に県を好きになってもらう「佐賀でさがそう!あなたの推しのリゾート」を提案した。
具体的には、観光客に事前に作成したプロモーションから勧めたい場所とそれにまつわる人について、SNSでハッシュタグを付けて発信してもらう。さらに、1年間の投稿やいいねなどの数で1位を決めることで、多くの投稿と訪問が見込めるという。
提案の話題作りとして、佐賀県のゆるキャラ壺侍が、2021年に魅力度ランク最下位だった茨城県のねばーる君に宣戦布告することをマスコミに取り上げてもらうことも企画した。
人手と後継者不足を課題に挙げた岐阜県には、収益性と集客力を高めるため、価格に捕らわれない自分にとっての価値をラグジュアリーと定義し、県在住の外国人から日本人の気づかないラグジュアリースポットを聴き商品化することを発案した。
発表後、学生の提案を受けて、佐賀県観光連盟首都圏誘客センターの飯島伸夫センター長は「佐賀の強みと課題が丹念に研究されている。若者の率直な意見として活かし、関係者にも開示したい」と高く評価した。
学生の発表を聴いた坂本校長は日本旅行業女性の会会長の立場も踏まえ、「県知事の前で再プレゼンさせたいくらい素晴らしい提案。この学びを今後に活かしてほしい」と総評した。