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〈この人に聞く〉大村市観光コンベンション協会 会長 酒井 辰郎さん

2023年2月2日
営業部:後藤 文昭

2023年2月2日(木)配信

「3~5月と長期間にわたり、ソメイヨシノと八重桜を、そのあとは10万株、30万本の花菖蒲が楽しめます」と酒井会長。

 昨年9月、長崎県長崎市と佐賀県武雄市を結ぶ西九州新幹線が開業した。これに伴い長崎県大村市には、県内唯一の新駅、「新大村駅」が開業。同新幹線唯一の車両基地も設置された。

 新駅が開業した大村市は現在、県内で最も人口の増加が続いている。同市観光コンベンション協会会長を務める酒井さんは「同駅と高速道路の大村インターチェンジ、長崎空港が約6㌔の直線で結ばれるなど、交通の要衝となったからではないか」と背景を分析する。

 新幹線開業に伴い、観光誘客へもさらに力を入れる大村市。新大村駅周辺では、2年半後の整備完了を目指し商業施設やマンション、公園などの建設が今も進んでいる。酒井会長は、「22年9月の新幹線開業、2年半後の駅周辺整備の完了、そして現在予定されている九州新幹線西九州ルートの全線フル規格化と大村市には3回の節目がある」との期待感を示す。また、県内でIR施設の誘致計画が進んでいることから、「長崎空港があるこのまちとして、これからは近隣自治体と連携し、旧大村藩の領地だった地域の歴史を一体でPRするなど、新しい観光の受け皿をつくることが大切になる」と強調する。

 併せて、まちとして活用ができていない「大村湾」を生かした観光プログラムの開発や、JR九州と連携しての西九州新幹線の車両基地を活用したツアーの造成にも意欲を見せる。「大村市は長崎市とは違い、観光で成り立ってきたまちではない。一方でキリシタンの歴史や、ボートレース発祥の地など、発信できる魅力は多い。これらを磨き上げ、PRしていくことがこれからの我われの役割」と力を込める。

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