NAA、約3年ぶり200万人超 水際対策緩和などで
2023年2月3日(金) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が1月26日(木)に発表した2022年12月の旅客数は同196%増の215万4977人と2年10カ月ぶりに200万人を超えた。水際対策の緩和が主な要因。
国際線総旅客数は同482%増の158万2330人。このうち、国際線の外国人は同1270%増の94万8834人と大きく回復した。コロナ禍前の19年同月比では39%減。日本人は前年同月比455%増の33万2584人。19年同月比では72%減だった。
国内線は前年同月比26%増の57万2647人と、12月として最高だった19年に次ぐ2位となった。
航空発着回数は同24%増の1万6330回。国際線は同22%増の1万1773回。国内線は同31%増の4557回だった。
1月1日(日)~21日(土)までの国内線旅客数は、前年同期比172%増の46万1700人と大幅に増加した。このうち、台湾線は同11283%増の4万4800人。19年同月比38%減と回復した。韓国線は前年同期比3804%増の8万7900人。19年同期比では11%減まで増えた。
田村社長は航空業界などへのヒアリングとして、「(中国を除き)2月以降も予約が増えている」と語った。
2022年暦年の航空旅客数は前年比194%増の1542万人。昨年から1000万人以上増えたが、19年比では65%減となった。
国際線の総旅客数は前年比377%増の903万4305人。外国人は同409%増の341万7259人。日本人は同430%増の239万4826人。水際対策の緩和で大幅に伸長した。
国内線旅客数は同90%の638万1619人。3年ぶりに行動制限のないゴールデンウイークや夏休みとなったことが主な要因。
田村社長は「中国市場の戻りが、国際線全体の回復に大きな影響を与える。早期に収束し、往来が元に戻ることに期待を寄せている」と話した。
□新バス停開業 移動距離200㍍縮む
同社は3月1日(水)、第3ターミナルに新しいバス乗り場をオープンする。
これにより、到着ロビーから高速バス乗り場への移動距離は約250㍍から40㍍ほどとなる。空港ターミナルバスは約250㍍から約5㍍となる。さらに、同動線では同じ階での移動が可能になった。
田村社長は「利便性が飛躍的に向上する。第3ターミナルもぜひ利用してもらいたい」と話した。