鳥取県立美術館、25年春オープン メディア懇談会開く
2023年2月9日(木) 配信
鳥取県立美術館パートナーズと鳥取県教育委員会は2月8日(水)、2025年春に開館する鳥取県立美術館(倉吉市)の事業内容を説明するメディア懇談会を開いた。鳥取県教育委員会の梅田雅彦美術館整備局長は、同美術館について、「都道府県立の美術館としては、ほぼ最後の施設」との認識を示した。
同美術館は、鳥取県立博物館美術部門の約50年にわたって集められたコレクション約1万点と、活動を引き継ぐカタチで運営する。収蔵スペースや常設展示室を拡充するほか、県民ギャラリーやワークショップルームの新設、アート・ラーニング・ラボ(A.L.L)のなどの設置で教育普及部門を充実させることで、芸術文化にいつでも触れられる環境を整備する。
コンセプトは「未来を『つくる』美術館」。収集については、既存方針である「鳥取県の美術」を引き継ぎ、新たな方針として「国内外の優れた美術」と「同時代の美術の動向を示す作品」を掲げた。
収集品の購入予算は、基金というカタチで年間約5億円を確保する見込み。
美術館は、民間の資金と経営能力などを活用するPFI方式が採用された。大和リースを代表企業とした10社のパートナーズが建設し、完成後の所有権は県に移管する。維持管理や運営はパートナーズが担うカタチとなった。PFIの事業期間は2040年まで。総事業費は約142億円となる。
年間来館者数は10万人を目標としている。