全旅連青年部、第1回宿フェス開催 一般消費者に47都道府県の魅力紹介
2023年2月13日(月) 配信
一般消費者に47都道府県の魅力を紹介し、国内旅行の活性化につなげようと、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(星永重部長)は2月7(火)~8日(水)の2日間、東京ビッグサイトで第1回宿フェス—宿観光旅博覧会を開催した。
はじめに、全旅連青年部と世界の富裕層向けの観光事業者で構成される共同企業体Virtuosoと富裕層に特化したOTA(オンライン旅行会社)Hoteluxが、日本の旅館文化と地域の魅力を世界の富裕層へ発信することを目的にした協定を結んだ。
大型ホテルのような宿泊施設や、文化財に指定された宿などさまざまな形態の宿が旅館として営業するなか、3者は客観的な旅館の基準を設ける。
また、旅館文化や地域の魅力を発信する。そのうえで、青年部は海外富裕層向けに高付加価値商品を造成し、Hoteluxで売り出し、優待手数料で利用できるようにする。
星部長は「コロナ禍の苦しい状況から、反転攻勢に転じる。訪日観光客が復活していくなか、新しい客層に日本の宿の魅力と価値を知ってもらい、来訪を促す」と話した。
Virtuosoのアイ・リーアジアGMは「世界の人々におもてなしの温かさを体験してほしい」と語った。
Hoteluxのケビン・ウー会長は「宿フェスを通じて高級旅館をより知ってもらえる環境をを整える」と話した。
続いて開いたオープニング式典で、星部長はコロナ禍の影響を受けた観光業界にさまざまな支援策を講じられたことを振り返り、「ここからは自分の足で立ち、助けてくれた恩を返すとき。部員や協定商社などの力を結集し、国内と訪日旅行を再活性化する」と開催の趣旨を述べた。
また、コロナ禍を経て旅の形態が変わるなか、旅行会社と交通事業者には「どのような商品を企画できるか一緒に考えていきましょう」と呼び掛けた。
来賓の菅義偉前首相は「宿フェスが観光需要の回復の起爆剤になることを期待している。かつてのにぎわいを取り戻せるよう一緒に取り組みたい」とあいさつした。
その後、来賓を交えたテープカットを行い、宿フェスがスタートした。
会場では47都道府県の魅力を紹介するブースをはじめ、音楽ライブや全国にある部員の宿の宿泊券をプレゼントし、旅行需要を喚起した。