西武HD、4月1日付で西山氏を社長兼COOに 後藤社長は会長兼CEOに就任
2023年2月21日(火) 配信
西武ホールディングスはこのほど、4月1日付で現常務の西山隆一郎氏が社長兼COOに就任すると発表した。後藤高志現社長は、会長兼CEOに就任する。
2月14日、東京プリンスホテルで開かれた会見で後藤社長は、21年5月13日に公表した「西武グループ中期経営計画(21~23年度)」による経営改革の成果が着実に表れるなかで、「西武グループが将来にわたって成長していく」と背景を説明。西山常務は「私の責務は中期経営計画を遂行し、全役職員と力を合わせ(グループを)『回復』から『成長』へ確実に成長させ、軌道に乗せること」と力を込めた。
また西山常務は「専門性の追求」と「人」が成長のカギとなると語り、「各事業が専門性を追求し、お客様の動きを適正に把握し、幅広いサービスをDXを推進しながら提供する」と強調。ホテル・レジャー事業はオペレーター専業にシフトし、もてなしのプロとして客の期待に応えるともに、オーナーの不動産価値を向上させることを目指すとした。また鉄道事業では、より一層専門性を極め、沿線価値と沿線住民の利便性の向上、価格戦略のレベルアップをはかる考えを示した。
後藤社長は「より長期的、大局的な視点でグループの経営に関わる。併せて新型コロナウイルス感染症の流行・拡大によって大きな打撃を受けた観光業界の再生と、環境問題、グループ各社の人材の育成にも今まで以上に精力的に取り組む」と4月以降の自身の役割を説明した。