NAA、外国人客コロナ前の30%減まで回復 春節や水際緩和などで
2023年2月24日(金) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が2月22日(水)に発表した2023年1月の総旅客数は前年同月比258%増の221万3323人と2カ月連続で200万人を超えた。このうち、国際線外国人旅客数は1861%増の103万6401人。コロナ禍前の19年同月比では30%減まで回復した。水際措置が厳しい中国を除くと同20%減程度まで需要が戻った。水際対策の緩和や春節を迎えたことなどが主な要因。
国際線の総旅客数は前年同月比607%増の167万7914人。このうち、日本人旅客数は同494%増の31万8097人だった。コロナ禍前の19年同月比では72%減だった。
国内線旅客数は前年同月比41%増の53万5409人。19年同月比では10%減だった。
航空発着回数は前年同月比28%増の1万6024回。国際線は同29%増の1万1599回。国内線は同26%増の4425回となった。
田村社長は日本人旅客数について「主要マーケットだった高齢者が海外旅行に慎重になっている。この層の渡航意欲が高まれば、全体の機運も盛り上がる」と予測した。
□韓国コロナ前回復 「3月下旬ハワイ増加」
2月1日(水)~18日(土)までの国際線出国旅客数は前年同期比1236%増の43万1700人。このうち、韓国線は同2643%増の9万7600人。19年同期比では4%減とコロナ禍までの水準まで回復した。台湾線も前年同期比12533%増の5万5500人。19年同期比では30%減まで増えた。
田村社長は航空関係事業者からのヒアリングの結果として「3月下旬以降ハワイを中心に需要が増加している」と話した。