日旅、営業利益66億9200万円 大幅な増収増益に(22年度連結決算)
2023年2月27日(月) 配信
日本旅行(小谷野悦光社長)がこのほど発表した2022年度(22年1~12月)連結決算によると、営業利益66億9200万円(前期は4億円の損失)を計上し、黒字転換した。「中期経営計画2022~2025」に基づき、ビジネスモデルの変革や運営体制・コスト構造の見直しを柱とした構造改革に取り組んだ。
売上高は同68・3%増の1819億1400万円、経常利益は同284・5%増の74億7200万円、当期純利益は81億1500万円(同6億2400万円の利益)と大幅な増収増益となった。
ソリューション事業では、ワクチン関連事業などの期間延長への対応や、国・自治体からの受託事業拡大に向けた取り組み強化を行った。また、感染防止ガイドラインの遵守を前提とした教育事業の展開や状況を踏まえた企業ソリューションの展開をはかった。
ツーリズム事業では、自治体による全国旅行支援などに連動する展開や、Web販売の徹底強化を推進した。海外旅行やインバウンド事業では、渡航制限や水際対策の緩和を踏まえ、状況に応じて取り組みを強化した。
部門別(単体)にみると、国内旅行の売上高は98・6%増の1144億3400万円、売上総利益は同68・2%増の121億1300万円となった。「赤い風船」JRセットプランを中心としたWeb専用商品の強化に注力。団体旅行では、ハイブリッド型会議や学術学会など新たな取り組みを推し進めた。国内団体の売上高は72・9%増の508億7800万円となった。
海外旅行は、ビジネストラベルの増加に加えて、団体旅行の取り扱いや個人パッケージ商品の販売を再開した。この結果、売上高は同342・2%増の26億2400万円、売上総利益は同92・3%増の6億7100万円。
外国人旅行は、水際対策の緩和を踏まえて、個人・団体ともに回復基調に乗った市場状況に応じて取り組みを強化した。この結果、売上高は同186・2%増の27億円、売上総利益は同98・4%増の6億8300万円となった。
同社の今後の展開として、JR西日本などのJR各社と連携し、Web販売を中心とするJRセットプランの販売拡大に取り組み、海外旅行やインバウンドについても、マーケット状況と連動した取り扱いの拡大に取り組んでいく方針だ。