韓国観光公社、23~24年は「韓国訪問の年」に 観光セミナーと商談会開催
2023年2月27日(月) 配信
韓国観光公社(KTO)は2月17日(金)、東京都内で旅行会社やマスコミなどを対象に「2023韓国観光セミナー&商談会」を開いた。韓国の自治体などが地域の魅力をアピールし、送客を促した。
KTOのキム・ジャンシル社長は「2023~24年を韓国訪問の年として、韓国政府と韓国観光公社、自治体が皆様を迎える準備をしている」と話し、国を挙げてプロモーションやイベントなどを展開していく方針を示した。
セミナーの冒頭では、韓国観光公社が韓国訪問の年をより盛り上げようとアートや音楽イベント、地域の祭りなどを厳選したKカルチャー観光イベント100選を紹介した。
自治体と観光団体計12組織は、コロナ禍で放送された韓流ドラマのロケ地を巡るモデルコースや、新たに用意したアクティビティのほか、世界文化遺産に登録されている観光スポットやMICE施設、インセンティブ制度について説明。その後の商談会では、より詳しい魅力を旅行会社にアピールした。
□交流会に250人 「今年は韓国へ訪問を」
同日には、韓国観光公社主催の2023韓国観光交流の夕べも開催。日本からは約200人、韓国からは50人ほどが出席。合計約250人が訪韓需要の増加に向けて親睦を深めた。
韓国政府文化体育観光部のチョ・ヨンマン次官は「ソウルをはじめとした、各地域でKカルチャー観光イベント100選などさまざまなコンテンツを用意した。韓国を訪れ、魅力を感じてほしい」と話した。
キム・ジャンシル社長は「コロナ禍では日本からオンラインで韓流ドラマやKPOPに関心を寄せていただいた。今年は現地で文化に触れてほしい。安全に旅行できるよう尽くす」と語った。
来賓の日韓親善協会の河村建夫会長は「日韓の政治関係は数年悪かったが、政権交代で首脳会談が行われるなど本格的な交流が再開された」とし、「両国の文化交流の回復の兆しも見え始めたことは望ましいことだ」と述べた。
観光庁国際観光部の星光明部長は、昨年12月に釜山で開催された日韓観光振興協議会に出席したことを語り、その成果として「双方の交流について官民を挙げて盛り上げていくことで一致した。大きな飛躍の年になることを祈念している」と話した。
日本旅行業協会(JATA)の髙橋広行会長は「韓国からの訪日は大きく回復したが、日本は遅れている。一刻も早く均衡を保てるようにする」と述べた。これを踏まえ、JATAでは海外旅行を韓国から復活させるため、重点プロモーションで機運を高めていく方針を示した。
また、歓談の前には韓国伝統のおもちケーキのカットセレモニーが行われ、盛会裏に終わった。