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丸峰観光ホテル(福島県・会津芦ノ牧温泉)民事再生法の適用を申請 負債は2社合計で約25億5500万円(帝国データバンク調べ)

2023年3月6日
編集部:増田 剛

2023年3月6日(月) 配信

 丸峰観光ホテル(星保洋社長、福島県会津若松市)と、関係会社の丸峰庵(同社長、福島県郡山市)は2月28日(火)に福島地裁会津若松支部に民事再生法の適用を申請し、同日保全処分を受けた。 

 帝国データバンクによると、負債は2社合計で約25億5500万円。

 同社は1965(昭和40)年5月に設立。観光温泉ホテル「丸峰本館」「丸峰別館 川音」「離れ山翠」を運営していた。丸峰本館は、600畳で舞台付きの会食場「瑞峰」や、最大1000人収容可能なコンベンションホール「麗峰」などを有し、会津芦ノ牧温泉では最大規模の温泉観光ホテルの1つとして知名度も高く、2002年3月期には年間収入高約17億7100万円を計上していた。

 しかし、過年度の設備投資による有利子負債が重荷となっていたほか、2011年3月に発生した東日本大震災と福島第一原発事故による風評被害の影響から、19年3月期の年間収入高は10億円を割り込んでいた。

 さらに、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛により利用客が減少し、22年3月期の年間収入高は約5億2300万円に落ち込んだ。施設維持経費がかさむなか、燃料費の急激な高騰を受けて、利益面の改善も進まず、今回の措置となった。

 なお、丸峰庵は06(平成18)年2月に設立。郡山市内で3店舗の飲食店を経営していた。

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