掛け流し温泉と光彫りの作品が楽しめる 上野屋別邸(神奈川県・湯河原町)開業
2023年3月7日(火) 配信
源泉上野屋(神奈川県・湯河原町)は昨年、掛け流し温泉と光彫りの作品を楽しめる別邸を開業した。
湯河原にアトリエを構える作家のゆるかわふう氏の作品7点を館内に飾る一棟貸しの宿で、作品は不定期で入れ替わる。最大宿泊人数は6人、「まちに出て食事を楽しんでもらう」目的で素泊まりを基本プランに据える。
これに加え、本館で食事ができる1泊2食付きや朝食のみ利用のプランも用意している。
「空き家を活用し、湯元通りを再びにぎやかにしたい」という思いを込め、室伏常夫代表が空き家となっていた床屋を改装して開業した上野屋別邸は、「宿に特徴を持たせたい」という室伏氏の想いと、展示する場所を探していたゆるかわ氏の想いが重なり、「泊まれる美術館」となった。
断熱材に彫刻を施し背後からLED照明を当て鑑賞する光彫りは、同氏が考案した技法。作品を飾るにあたっては旅館でしか見られない展示の仕方にこだわり、寝室や風呂、お手洗いなどパーソナルスペースに、湯河原の景観をモチーフにした光彫り作品を展示した。
上野屋別邸はワーケションでの利用も想定、高速Wi‐Fiやコンセント付テーブル、大画面テレビといった設備を整えている。また宿泊客は浴衣で湯元通りをそぞろ歩き、本館の温泉を楽しむことができる。