「めぐる」「たべる」「つかる」3つの視点で地域の宝探し 2市町一体で新たな魅力発信(琴平町・善通寺市)
2023年3月14日(火) 配信
1月29日(日)、香川県・琴平町と善通寺市が舞台のONSEN・ガストロノミーウォーキングが行われた。四国霊場75番札所であり、弘法大師空海の御誕生所でもある善通寺を出発し、「王墓山古墳」や「地蔵池」などを巡り、金刀比羅宮の参道にある酒蔵直営店「金陵の郷」へ至る約10㌔のコース。
各ガストロノミーポイントでは、讃岐三畜(オリーブ牛、オリーブ豚、讃岐コーチン)や善通寺市の特産品のダイシモチ麦を使った「海鮮海苔巻」、県内で伝統的に生産されている「和三盆糖」などを提供した。また香川を代表するグルメ「讃岐うどん」は、金刀比羅宮の参道沿いにある「狸屋」が、ちくわの天ぷらをのせた温かい金箔入りのうどんを用意。麺は「お店と同じ出来立ての味」を食べてもらいたいと考え、当日店で半分茹でた後、参加者の到着時間に合わせ会場でさらに半分茹でて提供した。
「金陵の日本酒の飲み比べができるだけではなく、グレードの高い銘柄も試飲できて驚いた」、「スタッフの方もフレンドリーで、都内から訪れたかいがありました」など高い評価を得た今回のイベント。
ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構ディレクターの堀口隆氏は「2019年に香川県での初開催を予定していたイベントですが、新型コロナウイルス感染症の流行・拡大により延期となり、今回念願の初開催となりました。その間、実行委員会の構成メンバーも変わり、準備にご苦労もあったかと思いますが、無事に開催できたことを嬉しく感じます。琴平と善通寺はJRの駅から近く、また知名度のある観光地ということもあり、人気の企画となりました。今後規模を拡大し、イベントとしての成長を目指していきたいと思います」と総括した。
琴平町は「2市町による合同開催の狙いは、コンセプトである 『美食』、『自然』、『文化』、『温泉』といった素材が豊富な2市町が 一体となって開催することによる新たな魅力の発信」と合同開催の狙いを説明し、「琴平町は金刀比羅宮の門前町として栄えてきた全国有数の観光地で、石段があり、店々が連なる表参道のにぎわいは他にない魅力。今回見えてきた課題やいただいたご意見を参考に内容をブラッシュアップし、新たな展開ができれば」と今後の展望を語った。