アウトバウンド推進へ 19年水準(2000万人)に回復する政策パッケージ策定(観光庁)
2023年3月16日(木) 配信
観光庁はこのほど、日本旅行業協会(JATA)や各国・地域の政府観光局などと連携し、アウトバウンドの本格的な回復に向けた政策パッケージを策定した。出国日本人数を2019年水準である2000万人へ回復させることを目的に、集中的な取り組みを行う考え。
政策パッケージでは、①諸外国との連携体制の強化②戦略的かつ効果的な取組の推進③安全・安心な旅行環境の整備・青少年交流の促進──の3つの柱を掲げた。
諸外国との連携体制の強化では、アウトバウンド増加に向けた強力な枠組みを整備する。2国家・地域間での海外旅行者数の設定や、各所の締結の推進を行う。
また、アウトバウンド増加のポテンシャルが高い若者やシニア層を中心に戦略的・効果的な取り組みを推進する。
現地情報の発信を通じた安全安心な旅行環境の整備や、次世代を牽引する青少年交流の促進をはかる。
同庁では、「アウトバウンドの推進は、日本人の国際感覚の向上や国際相互理解の増進による諸外国との友好関係の深化をはかるもの」という認識を示した。このうえで、双方向の交流拡大を通じて、航空ネットワークの拡大や、インバウンドのさらなる拡大につなげていく方針だ。