KNT-CTHD、小山次期社長が会見 事業構造改革の継続示す
2023年3月29日(水)配信
KNT-CTホールディングスは3月27日(月)、東京都内で開いた記者会見で、次期社長に内定した代表取締役専務の小山佳延氏が今後も事業構造改革を継続する方針を示した。このうえで「旅行業の回復がなかなか進まないなか、さらなる改革により利益創出基盤を一層強化しようと、事業構造改革2.0に現在取り組んでいる」と述べた。
本業の旅行業について、5月8日(月)に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」へ移行されることが、今後の回復への大きな節目になる考えを明かした。小山専務は、現状として「国内旅行が増加傾向にあり、全国旅行支援事業の4月以降の延長を追い風に現在販売を強化している。海外旅行は円安や原油高、国際情勢などの問題で旅行代金の高止まりが続き、復活には少し時間が掛かる。一方、円安が追い風となるインバウンドは回復が期待できる状況」と語った。
今後は地域共創事業の取り組みを強化する方向性を示したうえで、現状は子会社それぞれが点の動きになっていると指摘した。これからは「クラブツーリズムが新たに挑戦する着型ビジネスや、ホールディングスで進めているナイトタイムエコノミー事業などの当社が持つリソースや他社との連携により、点から面への取り組みに深化させ、当社ならではの地域共創事業として強化していきたい」と力を込めた。
会見に同席した米田昭正社長は「コロナ後の新たな経営に向けて取り組むことになる今年、新たな担い手にバトンタッチし、さらなる発展に向けた舵取りを託したい」と公言した。