「大正ロマン×百段階段 文豪が誘うノスタルジックの世界 ~」ホテル雅叙園東京 百段階段で6月11日まで
2023年3月30日(木)配信
ホテル雅叙園東京(東京都目黒区)は6月11日(日)まで、「大正ロマン×百段階段 文豪が誘うノスタルジックの世界 ~」を行っている。
明治から昭和の名作文学に現代のイラストレーターが挿絵を添える立東舎の「乙女の本棚」シリーズとコラボレーション。東京都指定有形文化財「百段階段」の階段廊下をつなぐ6室に、泉鏡花の「外科室」や中島 敦 の「山月記」など6作品の物語の世界観を表現した立体展示に加え、同シリーズの該当作品に使用されているイラストやオリジナルの音楽と共に文学作品の世界観を味わえる。
美人画の大家鏑木清方が造った「清方の間」には女性の美をテーマにした作品を多く残した谷崎潤一郎の「秘密」、一番広く窓がとられ葉桜の季節には窓の外に緑が望める「草丘の間」に太宰治の「葉桜と魔笛」と各部屋の特徴に合わせ、作品の世界観の展開。最初の部屋である「十畝の間」では、文化財「百段階段」が完成した年と同じ1935年に発表された萩原朔太郎の「猫町」をイメージした立体展示を見ることができる。
担当者は、「歴史資料として作品を振り返るのでなく、3次元の展示を通じ文学の楽しさや世界観を全身で体験してほしい」とPRした。