北原茂樹氏が立候補、全旅連次期会長
2月17日、信任投票へ
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(佐藤信幸会長)は昨年12月1日に開いた選挙管理委員会(住友武秀委員長)で、次期全旅連会長に立候補の届け出のあった常務理事で、京都府旅館ホテル生活衛生同業組合理事長の北原茂樹氏(旅館こうろ)の届出書類の審査を行い、受理した。立候補者が1人のみのため、2月17日に東京都千代田区の砂防会館で開く理事会の席上で信任投票を行う。
北原氏は所信表明で、佐藤体制8年間のなかでNHK受信料の取りまとめ委託業務の締結や、全国旅館会館の耐震補強工事によるテナント収入の安定的な確保など、財政基盤の立て直しへの取り組み、固定資産評価の見直しの前進、東日本大震災にともなう東京電力との損害賠償交渉の成果などを高く評価。そのうえで、今後小規模施設も対象とされる可能性のある耐震補修工事について、補助金による補填などを、日本旅館協会など関連団体や国会議員などと連携、協力しながら粘り強く闘い抜く覚悟を述べ、「国土強靭化」「防災大国日本」「世界一安全な観光立国の実現」を旗印に、旅館・ホテルが防災拠点であり、最適な避難所であることを訴え、国民の理解を得ていくことを最優先課題として上げた。
重点事業としては、(1)地方創生(2)人材育成――を掲げる。また、組織強化として執行部の若返りや、事務局の効率的な運営にも取り組んでいく。
北原氏の主な経歴は次の通り。
1985年6月京都府旅館環境衛生同業組合理事、86年6月同青年部長、95年6月同会計理事、2001年京都府旅館生活衛生同業組合副理事長、03年6月全国旅館生活衛生同業組合連合会常務理事、07年6月同参与、09年6月同理事などを経て、11年6月から京都府旅館ホテル生活衛生同業組合理事長、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会常務理事を務める。