JATO、アドベンチャーツーリズムアカデミーを創設 JAL、JTBと共同で
2023年4月3日(月)配信
日本アドベンチャーツーリズム協議会(JATO、大西雅之代表理事)は4月1日(土)、日本航空(JAL、赤坂祐二社長)、JTB(山北栄二郎社長)と共同で「アドベンチャーツーリズムアカデミー」を創設した。国内でアドベンチャーツーリズム(AT)を観光産業での主要な事業領域に育て上げ、地域への新たな人流創出を目指す。
ATとは、「アクティビティ」「自然」「異文化体験」の要素のうち、2つ以上を組み合わせた旅行形態のこと。JATO、JAL、JTBの3者は、それぞれATの推進に向けて商品の開発・販売に取り組んできた。しかし、国内での認知度の低さ、商品化へのフィールドなど受入環境の整備が不十分、ガイドなどの人材不足という課題を抱えている。こうした課題解決に取り組むことを目的に、アカデミーを創設した。
アカデミーでは、シンポジウムなどのイベント開催や国際的なイベントへの参画、国内外のメディアへの情報発信など普及活動を行う。受け入れ環境を整備するために、地域協議会の運営支援をはじめ、自治体や企業研修、条例整備の支援、環境整備のガイドライン策定なども行う。
また、ATを推進する人材の養成にも力を入れる。体験価値を提供する商品づくりや受入環境の整備ができるようなプログラムの策定、実技講習も取り入れたガイドトレーニングや体験価値の高いATツアープランナー向けの研修も行う。国際的な機関の協力を得ながら、ATの認証資格制度の制定も検討をはかる。
取り組みの第1弾として、2023年上期に同アカデミー創設を記念したシンポジウムを開催する。詳細は決まり次第、ATアカデミーから発信するとした。