JTBグループ、新入社員370人が入社 山北社長「未来の新交流時代をともに」
2023年4月4日(火)配信
JTBグループは4月3日(月)、2023年度でグループ会社15社に入社した370人の合同入社式を開いた。昨年はコロナ禍により新卒採用を見送ったため、開催は2年ぶり。JTBの山北栄二郎社長は新入社員に向け、「One JTBとして、未来の新しい交流時代を、ともに切り拓いていこう」と力を込めた。
山北社長は冒頭、創立112年目を迎える今年は「もう一歩前へ~持続的な成長を目指して~」というテーマのもと、コロナ禍で途絶えた交流を復活させるとあいさつ。同日からリブランディングを開始し、JTBを象徴するコーポレートブランドロゴを35年ぶりに刷新したと報告した。リブランディングを始めた年の新入社員として、「交流を創造し挑戦し続ける、多様性あふれるダイナミックなJTBを体現する社員となることを期待している」と語った。
また、今年から日本を起点に国際往来が活発になる大型イベントが続くことを受け、「国際交流が本格的に動き出し、JTBの本領を発揮するときが来た」と言及。顧客の実感価値を徹底的に追求することが重要と訴え、JTBグループの事業ドメインである「交流創造事業」の全体像について説明した。
そして、JTBグループでは、旅行業界のリーディングカンパニーとして、サステナビリティによる社会的責任を果たすことを経営方針に掲げている。新入社員に向けて「サステナビリティの観点からJTBで実現したい企画や取り組みを、自分事として考えてほしい」と呼び掛けた。
このうえで、「自律創造型人財」が目指すべき人物像と示し、「一人ひとりが自身の成長や将来について真剣に考え、さまざまなことに挑戦し続けて欲しい」と強調。挑戦の積み重ねが、自律創造型人財へとつながり、会社の成長、グループとしての成長・飛躍・変革を支える考えを示した。
最後に「私たちの仕事は、常に感動に寄り添い、お客様に喜びを実感してもらうことがすべての原点。自分の仕事に誇りを持ち、お客様の喜び・感動を自分自身のこととして共有できる社員になってほしい」とエールを送った。
新入社員による決意表明では、各グループ会社の代表者が登壇し、それぞれの想いを乗せた決意を示した。このなかには「学生時代に学んだ観光学を基礎に、ビジネストラベルマネージメントの観点から、より多くの企業や人に最適なソリューションを提供し、新たな感動と価値を届けていきたい」と表明。ほかにも「大学時代の経験を生かし、人と人が交流する楽しさを感じることのできる教育旅行をつくることに挑戦したい」など、新たな旅行業の担い手として熱く語った。