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TCSA23年度通常総会 新会長に元国交省観光部長の金澤氏

2023年4月6日
編集部:馬場遥

2023年4月6日(木) 配信

左・金澤悟新会長、右・三橋滋子前会長

 日本添乗サービス協会(TCSA、37会員)は3月24日(金)、東京都内で2023年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選で、新会長に金澤悟氏が就任した。退任した三橋滋子会長は、これまで空席だった副会長に就く。

 02年には国土交通省総合政策局観光部長を務め、ビジット・ジャパンキャンペーンを推進した経歴を持つ金澤氏は、「観光部長退任後は観光業から離れてしまっていたが、三橋会長が副会長としてサポートしてくれるとの後押しがきっかけで、会長職を引き受けた」と説明。

 コロナ禍で打撃を受けた観光業と、添乗サービス双方から回復させることに注力し、「業界を取り巻くさまざまな変化にどう対応していくかを考えていく」と意気込んだ。

 三橋会長は、新型コロナ禍で添乗員の仕事が激減したなか、離職により添乗員の絶対数が減少し、かつ高齢化が進んでいるとの現状認識を示し、「しばらく添乗業務から離れていた添乗員のブラッシュアップ研修や、現地の最新情報が入手可能なチャンネルを提供していく」方針を示した。加えて、専門添乗員の職業観ややりがいをアピールし、若年層の確保に役立つ資料を作成する。

 第3回となるインバウンド検定では、初級検定を全国で実施するとともに、中級・上級検定への準備も進める。また、受験予定者や興味を寄せている人向けに「インバウンド業務入門講座」を開く予定だ。

 人材育成やコンプライアンス推進、広報イベント活動の3点を重点に置き、運営幹事会の下にそれぞれ委員会を設置して、研修や試験準備、講座、広報活動などを行っていく。

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