ホテルニューキャッスル(青森県弘前市)破産 負債は約8億円に(帝国データバンク調べ)
2023年4月13日(木) 配信
ホテルニューキャッスル(土田剛社長、青森県弘前市)は3月31日(金)、青森地裁弘前支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約8億円。
同社は1978(昭和53)年3月に経営破綻した弘前キャッスルホテルの事業を継承する目的で設立。弘前市内で「ホテルニューキャッスル」を経営していたが、事業運営が思うようにいかず、2007年2月に東京地裁に民事再生法の適用を申請した。10年8月には、弘前市に本社を構える住宅建築業者がスポンサーとなり、同グループ傘下で営業していた。
弘前市では知名度・業容ともにトップクラスに位置付けられ、宿泊をはじめ、各種イベントやブライダルなどを中心に、個人顧客や地域の諸団体、官公庁からの利用など幅広い需要に対応し、地域最大級のホテルとして営業基盤を構築していた。
しかし、慢性的な赤字が続くなど厳しい状況を強いられていたなか、近年は新型コロナの影響で、コロナ禍以前に10億円を超えていた年間収入高は5億円を下回る水準に大きく落ち込み、資金繰りも限界に達した。