内装含め8割完成、第3ターミナルを公開(成田空港)
成田国際空港(NAA、夏目誠社長)は1月16日、4月に供用開始するLCC専用の第3旅客ターミナルビルの見学会をマスコミ向けに行った。
見学会の冒頭、夏目社長は「工事は順調」と話し、12月末時点で内装も含め工事全体の83%が完成していることを明かした。「仕様の簡素化による建設コストの制限・圧縮、さまざまな工夫による運営コストの低減で、LCCビジネスモデルに適した低コストで効率的な運航が可能になった」と説明。同空港へは国内・国際線合わせて13社のLCCが就航し、海外11都市、国内12都市の合計23都市を結ぶ。LCCのシェア率は14年度冬ダイヤ開始時に21・5%となり、国内線では67・1%に上る。夏目社長はLCCの戦略について「国内線は首都圏の顧客だけでなく、地方からの国際線乗り継ぎと、訪日客の地方への乗り継ぎ利用を促進し、国際線はアジアの近距離路線のさらなる充実をはかりたい」と言及した。
コスト削減のため、本館とサテライトを結ぶブリッジやサテライトの国内線到着動線は空調のない半屋外にした。エアラインラウンジや有料待合室はなく、本館2階のフードコートやゲートラウンジのソファベンチを利用するようになる。シャワールームもない。フードコートは国内空港最大の座席数400席以上で、本館3階免税エリアには、成田空港内で最大の総合免税店「Fa―So―La DUTY FREE」などが出店する。