訪日2千万人達成を、観光関係幹部ら500人集う
日本観光振興協会が幹事を務める観光関係団体懇談会と観光庁、日本政府観光局(JNTO)は1月20日、東京都港区の東京プリンスホテルで「観光立国・訪日2000万人に向けた新年交流会」を開いた。行政や観光関係団体の幹部ら約500人が参加し、2014年の訪日観光客数1341万人を喜ぶとともに、改めて2千万人達成に向けた決意を確認した。
主催者あいさつに立った日観振の山口範雄会長は昨年末、米国のフューチャーブランドが毎年発表している国別ブランドランキングで初めて日本が世界1位になったことなどを示し、「今、世界中から“和”が注目されている。今後はこの和をいかに活用し、全国津々浦々の観光魅力を創出して競争力ある観光地づくりをしていくかが重要になる。それらを通じて地方創生、地方の活力を取り戻していきたい」と語った。また、訪日外国人客数が1300万人を超えたことに触れ「2千万人時代への一歩を踏み出した今こそ、観光産業が内需や雇用拡大に即効性があり、乗数効果が高く裾野が広い産業であることを強く訴えていき、地域や産業がそれぞれ連携して新たな意気込みで精一杯努力をしなければならない」と強調した。
太田明宏国土交通大臣は「訪日客数は1300万人の大台に乗った。そこで歪みが出ていたら反省し体制をもう一度強化して、次への前向きな攻めの戦いをスタートしたい。2千万人への現実味が帯びてきた。もう『高み』とはいわない。今年は1500万人を超え、2千万人への戦略を立てる年にしたい」と意気込んだ。このほか、石破茂内閣府特命担当大臣も駆けつけ、あいさつした。
〈ANTA、5月中国に、3千人訪問団派遣〉
会のなかで、全国旅行業協会(ANTA)の二階俊博会長は、日中韓の観光交流の重要性が高まっていると言及。「2月半ばには韓国に1千人の訪問団を派遣する。また、中国へは5月半ばに3千人で訪中する計画だ」と述べた。