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伝える努力を

2015年2月1日
編集部

 先日、出張で有名温泉地に出掛けた。電車とバスを乗り継がないと行けないので、電車を降りてターミナルで待っていると、乗る予定のバスが滑り込んできて、運転手が集まった乗客に「運賃は後払いです」と声を掛けた。

 昨今の訪日外国人観光客の増加で、アジアの個人客らしき観光客も見受けられた。日本人が発車前に両替をするのを見て、運転手に英語で支払い方を聞いていたが、構わず「後払いです」と日本語で繰り返すばかり。私が後払いの英訳を考えていると、正直、英語が話せるとは思わなかった前の席の中年男性が説明し、事なきを得た。

 バスは日本人でも慣れないと乗り方に戸惑う。海外の人なら尚更だ。運転手が英語を話せる必要はないが、せめて乗り方を文字や放送などで伝える努力は必須だろう。まして有名温泉地への唯一のアクセスなのだ。是非、対応を考えてほしい。

【飯塚 小牧】

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