宿の評価が良い都道府県 コロナ禍以降、愛媛・群馬・熊本がランクイン(トラスト・ユー調べ)
2023年5月1日(月) 配信
トラスト・ユー(志和孝洋代表、東京都港区)はこのほど、「2019~2022年、宿の評価が良い都道府県ランキングTOP10」を発表した。同社クチコミデータベースから抽出した、日本国内の宿泊施設のクチコミスコアから、都道府県別の平均スコアをランキングにした。
コロナ前の19年では、1位岐阜県、2位岩手県、3位奈良県、4位京都府、5位佐賀県──と、歴史のある人気観光地が上位に入っていた。
20年以降になるとランキングに変化が見られ、愛媛・群馬・大分・熊本など自然豊かで日本有数の温泉地を有する県が上位にランクイン。群馬と熊本は、19~22年の4年間を通して10位以内にランクインした。一方で、京都は20年以降ランキング外となった。
同社は、コロナ禍で人混みを避ける傾向が生まれたことにより、大都市や人気のリゾート地ではなく、「小規模でコンパクトな街や温泉街での宿泊体験の満足度が向上している」と分析した。
また、マイクロツーリズムが増えた影響で、「自然豊かな場所にある広めの客室を有するような、比較的小規模なホテルや旅館に泊まり、より良いサービスを受けることが、満足度の高さに結び付いている」とした。
志和代表は、「インターネットで簡単に料金比較ができるなかで、価格競争が繰り広げられてきました」とこれまでの宿泊施設の売り方を振り返えった。このうえで、「『品質を高めることで平均単価が上がる』というデータが示すように、品質を高めることで宿の評価を高め、最終的に売上を最大化できるのでは」とコメントしている。