ロボットメインの運営、ローコストホテル7月開業(ハウステンボス)
ハウステンボス(澤田秀雄社長、長崎県佐世保市)は1月27日、スマートホテルプロジェクトとして、世界初のローコストホテル「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル~」を7月にハウステンボス敷地内へ開業することを発表した。サービスロボットを導入し、人件費を4分の1ほどに抑える。
同日の会見で澤田社長は「ロボット化により、世界一生産性の高いホテルを目指す」と掲げた。時期をずらした2棟編成で、第一期棟は7月15日に開業し、第二期棟は2016年に開業予定。両棟とも72室ずつとなる。
同ホテルは、滞在時の快適性と世界最高水準の生産性を両立するべく、(1)建設コストの削減(2)人件費の削減を目指した自動化とサービスロボットの導入(3)省エネルギー化と光熱費の自給率向上へ向けた太陽光発電の導入――に取り組む。開業時に受付ロボット3台、サービスロボット1―2台、ポーターロボット2台、ロッカーロボット1台、清掃ロボット数台を導入予定。第一期棟はエアコンのない快適性をコンセプトに、放射パネルの実装、日射角度を考慮した屋根による太陽のコントロール、風が抜ける隙間デザインを実施する。澤田社長は「人件費を4分の1に、光熱費は2分の1に抑えたい」と語り、10人以内での運営を目指す。また、「これまでのホテルの半分のエネルギーで運営できる」とし、将来的には再生エネルギーだけでの運営も視野に入れる。
料金はオークション形式のオープンプライスで、宿泊日の1、2カ月前には決定するという。ホームページ(http://www.h-n-h.jp)ですでに先行仮受付を開始。3月からは電話での予約受付も始める。今回の開業を「0号店」と称し、検証を踏まえ、全国・世界展開につなげていく。