祝日の意義を発信、ハッピーマンデー維持へ(JATA)
日本旅行業協会(JATA)はこのほど、祝日三連休化(ハッピーマンデー)維持のため、本来の祝日の意義を発信する「ハッピーマンデー祝日の意義」バナーを作成し、ホームページに各祝日の解説を掲載した。会員各社にはバナーに加え、「海の日」のロゴマークをパンフレットに掲載し、一般消費者に広く理解を求めるよう呼びかけている。
ハッピーマンデーは、国民の旅行など余暇活動を楽しむ機会を拡大し、豊かでゆとりある生活のために実現された制度。2000年に成人の日と体育の日、03年に海の日と敬老の日が設定され、年4回の3連休が創設された。観光業界にとって経済効果が大きい重要な連休である一方、本来の祝日の意義への薄れを理由に、昨年から国会議員の間で海の日を本来の7月20日に固定化する法改正への動きが出ている。こうしたことを受け、JATAは日本の祝日の本来の意義や継承されてきた伝統・文化を発信したうえで、3連休継続への理解を求めていきたい考え。当面は海の日への取り組みを強化し、各社へ夏パンフレットへのロゴ掲載を求めている。
1月28日の定例会見で国内・訪日旅行推進部の興津泰則部長は、ハッピーマンデーは観光業界のみならず、全国約653万人の署名と47都道府県を含む849議会の意見書採択など幅広い層からの要望を背景に設けられたものだと説明。「我われにとっては、いずれも重要な連休。今後、何ができるか検討中だが、日本観光振興協会を中心に、観光産業団体全員で維持する取り組みをしていかなければならない」と語った。