上高地開山祭が4年ぶりに通常開催 今シーズンは11月15日まで
2023年5月15日(月) 配信
北アルプスの山岳観光シーズン到来を告げる第53回「上高地開山祭」(実行委員会主催)が4月27日(木)、長野県松本市安曇の景勝地・上高地で開かれた。コロナ禍や土砂災害の影響で中止や規模の縮小を余儀なくされて、4年ぶりの通常開催となった。
鮮やかな青空と雪が残る穂高連峰のもと、梓川にかかる河童橋のたもとに多くの登山者や観光客が集まり、開山祭には、観光や行政の関係者など約100人が参列し、今シーズンの山の安全を祈願した。
式典では、オープニングのアルプホルン演奏が響き渡り、厳かな神事の後には鏡開きや獅子舞の奉納が行われ、本格的な登山シーズンの幕開けを祝った。
実行委員長で上高地町会長の小林清二さんは「コロナ禍による厳しい状況が続いたが、今年は入り込みの回復に期待したい」と話す。
上高地観光旅館組合の青栁浩一郎組合長は「このように盛大に開山祭を迎えることができ、関係者としてほっとしています。新型コロナの分類も変わってくるので、ぜひ大勢の人に上高地を訪れて楽しんでいただければ」と笑顔で話した。
今シーズンの上高地は11月15日(水)まで。