〈観光最前線〉本を介して地域交流の場に
2023年5月19日(金) 配信
世界遺産・石見銀山遺跡のある島根県大田市大森町に4月29日、島根県立大学のサテライトキャンパス「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」がオープンした。
同大学と地元で義肢装具の製造販売を行う中村ブレイスが共同で、国の重要伝統的建造物群保存地区にある旧商家「松原家住宅」を改装した。400冊以上の本を開架する図書スペースを備え、本をコンテンツに学生と住民、観光客が交流する場を目指す。
本の貸し借りは行わないが、坪庭に面した縁側やソファ席でゆっくりと読むことができる。地域の食材を生かした学生発案のスイーツなどを提供するカフェも備える。
11月までは毎週木―日曜日の週4日営業を予定するが、学生主体で運営するため試験などで不定期に閉館する場合がある。
【土橋 孝秀】