「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(5月号)」
2023年5月20日(土)配信
□特集&主な内容
今年は江戸時代が始まってから420年。NHKでも日曜夜の大河ドラマで“どうする家康”が放映されています。本誌5月号では、フランスでも名前はよく知られているものの、とくにその人物像がほとんど知られていない徳川家康を取り上げました。「なにかと人間くさい徳川将軍」の著者で偉人研究家の真山知幸氏に、フランス人読者にもわかりやすく家康という人間を解説していただきました。大河ドラマの戦闘シーンの撮影現場も独自取材し、60作以上続き、戦国時代を扱うことが多いNHKの大河ドラマの壮大さを本誌読者に伝えています。旅行ページでは、現在は皇居になっている江戸城の歴史を紹介しました。グルメページでは、フランスへの輸出が始まった広島の牡蠣、そしてヴィーガンの和食を取り上げました。
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□〈フランスの様子〉この夏は、海の天気と森の天気
4月末、フランスの環境移行省(Ministre de la transition écologique)は、6月1日から9月末までの毎日、気象庁が森の天気予報を公表すると発表した。◆昨年夏の多くの山火事の被害を受け、マクロン大統領が昨年秋に約束していたものだが、発生した山火事の進行状況を伝えるものではなく、降水確率や風、湿度や気温などを考慮したうえで、山火事が発生する危険度を4段階(緑、黄、橙、赤)で知らせるものだ。◆フランスで発生する山火事の9割は人的要因で、そのうちの半数以上は故意のものではなく、タバコの消し忘れやバーベキューの火の不始末、電気機器の火花なども山火事の原因になる。◆今年は、冬からかなり懸念されている乾燥状態や、猛暑の予想も山火事の被害を大きくする可能性がある。◆加えて、日本よりもかなり前からポスト・コロナの日常になっているフランスだが、この夏のバカンスは、昨年同様に人混みを避け、大西洋岸だけではなく内陸部の森林部に涼を求める人も多いとされており、森林部で人間の活動が活発になる。森の天気予報で責任感を持った行動を促すという。
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フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉