「ONSEN・ガストロノミーツーリズムコラム」 進化続ける酒蔵イベント(岐阜県・飛騨高山温泉)
2023年5月24日(水) 配信
岐阜県は、山の国、水の国と言われ、飛騨地方には標高3千㍍級の山々がそびえ立ちます。そこで清流が育まれ、豊かな水の恩恵を人々に与え続けています。
飛騨高山は、寒冷な気候を利用した酒造りも盛んで、現在は市内・重伝建地区に7つの酒蔵があります。高山の酒は、食事を楽しみながら飲むタイプのお酒が多く、味の濃い地元の食にとても合います。
閑散期の企画として1975年の冬から始めた「酒蔵めぐり」は、1週間交代で1つの酒蔵を、見学できる企画でした。開催が酒造り最盛期にあたることや、神聖な酒蔵に外部の人を入れるという前例がないなか、蔵元や観光関係者が理解・協力し、実現しました。
回を重ね、多くの人が訪れる催しになる一方、「1日に1軒しか廻れないの」という声もいただきました。これを受け2020年、試飲をしながら酒蔵を自由に巡るイベント「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」へとリニューアルしました。
新しくなった催しは、直後からの感染症拡大で、期間の短縮や会期を夏に変更するなど、難しい舵取りを強いられました。ただ、新しい発見もありました。初夏の開催も好評で、4回目となる今年も6月9日から実施します。ぜひ、飛騨高山の地酒の呑み比べをお楽しみください。
飛騨高山の宿泊施設には、温泉のある宿泊施設もあります。ゆっくり町並散策をしながら、自然豊かなこの町を知っていただきたいです。
【飛騨・高山観光コンベンション協会 宇井瑞花】