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シニアジョブとオキュラボ、シニアワーカー幸福セミナー開く 企業が追求する意義提言

2023年5月24日
編集部:木下 裕斗

2023年5月24日(水)配信

セミナーのようす。(右上から)森島肇氏と安彦守人氏

 高齢者に特化した人材派遣業を展開するシニアジョブ(中島康恵社長、東京都新宿区)と、働く人の心身をサポートするオキュラボ(森島肇CEO、東京都台東区)は5月17日(水)、オンラインセミナー「シニアワーカーと人生100年時代のウェルビーイング(幸福)とは」を開いた。高齢化が進んでいることを受け、企業が職場でシニア人材の幸福を追求する意義を提言した。

 シニアジョブ広報部部長の安彦守人氏は、2016年における男性の日常生活に制限のない平均期間を示す健康余命が、01年比で2.74年増の72.14歳。女性が同1.84年増の74.79歳だったことに触れた。そのうえで、「職場で活躍できる期間は伸びている。少子化で労働力が減少するなか、高齢者の採用を軽く考えることは得策でない」と話した。

 森島氏は「シニアの世代でも幸せに働けることを示すことは、若い世代にとって職場の魅力や自身のキャリア設計での参考となる」と話した。

 体力や能力には個人差があることから、「やる気のある人と落ち着きたい人がいるので、両者が互いに否定しない労働環境を整えることが求められる」と述べた。すべての高齢者が幸福を感じられる具体的な就業環境については、仕事内容を年齢を理由に差別しないことや体調不良の際に十分なケアを行うことなどを挙げた。

 また、より幸福を追求する際は、精神や身体、作業、生活背景などさまざまな要素によって変わるため、「多角的に診ることができる作業療法士を活用してほしい」と話した。

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