みやぎおもてなし大賞、南三陸てん店まっぷが受賞
宮城県が今年度創設した「観光王国みやぎおもてなし大賞」に、南三陸町地域観光復興協議会(南三陸町、阿部隆二郎代表)の「南三陸てん店(てん)まっぷ」の取り組みが選ばれた。
協議会は13年夏から、町内の再開した商店や宿泊施設などの情報を地図にまとめた「南三陸てん店マップ」を発行。各店に備えるだけでなく、近隣の仮設住宅も個々に訪ね配布した。店舗を巡るスタンプラリーも企画している。震災後に再開した店の情報を求める町民、観光客の声と、それを届けたい店側の意向を、マップを介してつないだ点が評価された。
スタンプラリーのおかげで、個人商店に立ち寄るきっかけもできた。13年度版マップでは222人が、14年度版では昨年12月までに250人が、5軒以上の店舗に足を運ぶなど、人気も上々だ。協議会の事務局長を務める南三陸ホテル観洋の阿部憲子女将は「人と人とをつなぐことで、笑顔が生まれた。今後も町全体でお客様のおもてなしができるよう(発行を)継続したい」という。
表彰式は1月28日に県庁で行われた。大賞のほか奨励賞、選考審査委員特別賞は次の通り。
【奨励賞】秋保温泉旅館組合(仙台市)▽チガノウラカゼコミュニティ(多賀城市)▽登米市観光物産協会(登米市)▽東北風土マラソン&フェスティバル実行委員会(登米市)▽おくの細道松島海道(松島町)▽南三陸福興市実行委員会(南三陸町)
【選考審査委員特別賞】秋保工芸の里事業組合(仙台市)