九谷焼作家がプロデュースのホテル「九谷ステイ」が誕生 能美市
2023年6月2日(金) 配信
石川県能美市の交流研修センター「ウェルネスハウス SALAI」内にこのほど、九谷焼作家8人が各部屋をプロデュースした九谷ホテル「九谷ステイ」が誕生した。8室はそれぞれ個性あふれる客室に仕上がっている。
建物のエントランスには作家のうちの1人、牟田陽日氏が手掛ける壁画が設置されており、花鳥や山水など色彩豊かな九谷焼の世界が出迎えてくれる。
牟田氏プロデュースの客室は「眠りの島」と名付けられた洋室で、九谷焼を構成するいくつかの要素から「絵」や「器」などを抽出。眠りに落ちる前のひとりの時間を波に囲まれた孤島の情景に表したものだという。
架谷庸子氏作は和室の「里やまの弧」。加賀平野に独立丘陵として点在する国指定史跡「能美古墳群」をモチーフに、九谷焼の技法である赤絵細描(あかえさいびょう)でさまざまな小紋を彩る「やま小紋」として展開している。
また、館内のレストランでは地元の低農薬、有機栽培の穀物などこだわりの食材を使用した健康的なメニューを九谷焼の器で提供する。宿泊者は要予約でディナーを追加することができる。