「春蘭の宿 さかえや」優勝、経営者・従業員評価高く(第2回旅館甲子園)
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の加盟施設がエントリーする第2回旅館甲子園(大会会長=山口敦史全旅連青年部長)の決勝戦が2月18日、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれた。多くの来場者が見守るなか、北関東甲信越ブロックの「春蘭の宿 さかえや」(長野県・渋温泉)が優勝に輝いた。
山口敦史会長は開会あいさつで「登壇する素晴らしい旅館経営者や光り輝くスタッフの夢を共有し、業界全体のモチベーションアップにつなげたい。来場した皆さんには仲間の取り組みやおもてなしを持ち帰ってほしい」と述べた。
決勝戦まで勝ち残り、ファイナリストに選ばれたのは「青根温泉 山景の宿 流辿」(宮城県)、「やすらぎに舞う 夢の館 土佐御苑」(高知県)、「伊香保温泉 ホテル松本楼」(群馬県)、「峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか」(徳島県)、「渋温泉 春蘭の宿 さかえや」(長野県)――の5館。
決勝戦は前回と同様、全国から選び抜かれた5施設の旅館経営者とスタッフがプレゼンテーション形式で経営者のビジョンやスタッフ教育、地域への貢献などを発表。決勝審査員10人による審査と来場者による投票で優勝施設を決めた。
審査委員長の佐藤信幸全旅連会長は「一人ひとりの力の弱さを皆が協力してひとつになり、お客様のために乗り越えてきた。我われは旅館を発展させるために、お客様のことは当然ながら、従業員についても考えていかなければならない」と総括した。