test

旅行業が輝く未来へ、“観光大国向け安定経営を ”(JATA・経営セミナー)

田川博己会長
田川博己会長

 日本旅行業協会(JATA)は2月18日、東京都内で「旅行業が輝く未来へ―これからの旅行業経営を考える―」をメインテーマに「経営フォーラム2015」を開き、会員108社・276人が参加した。田川博己会長は「観光大国への発展には旅行産業の安定した経営が必要不可欠。今回は、原点に返ったプログラムとした」と述べた。

 田川会長は昨年、訪日外国人観光客が1341万人を記録したことに触れ「海外旅行2千万人、訪日2千万人の双方向交流4千万人時代へのカウントダウンが始まった」と語った。一方、海外旅行者数は減少傾向で、イスラム国の動きなどさまざまな世界情勢もあるなか、「リスクを十分理解したうえでのツアー催行をすると同時に、旅行会社のネットワークを駆使し、正確な情報を発信して風評被害の拡大を防ぐことも旅行会社の使命ではないか」と述べた。

 全体プログラムの基調講演は、経済同友会代表幹事で武田薬品工業代表取締役会長兼CEOの長谷川閑史氏が「持続的経済成長に向けた日本の課題」をテーマに、日本再生に必要な取り組みなどを語った。

長谷川閑史氏
長谷川閑史氏

 長谷川氏は「日本は課題先進国ともいわれ、国の岐路に立っている。ここ数年の対応が将来を左右するギリギリのターニングポイント」と指摘。日本再生に必要な取り組みは「何といっても経済成長」と述べた。経済成長に必要なことは労働力の増加と資本の投下、生産性の向上を列挙。資本の投下については「海外からの投資、対内直接投資がGDPに占める割合が指標になるが、日本は4%と極めて低い。先進国の平均は30%」と増加の余地を示した。

 また、環境変化がますます加速するなか、企業にも国にも強力なリーダーシップが必要と言及。「この時代に何もしないことは最大の罪。リーダーたるもの現実を冷静に見つめ、不都合な真実から目を逸らさず将来を予測すること。組織が生き残り繁栄するため、今できる改革を、いかに痛みをともなおうとも実行する覚悟と勇気が必要だ」と強調した。

 基調講演後は5つのテーマでセミナーを開いたほか、宇宙飛行士・山崎直子氏による特別講演を行った。

いいね・フォローして最新記事をチェック

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。