「ONSEN・ガストロノミーツーリズムコラム」 巡って飲んで上山ワイン堪能(山形県・かみのやま温泉)
2023年6月10日(土) 配信
山形県・かみのやま温泉は、会津の東山、庄内の湯野浜と並び「奥羽三楽郷」として栄えました。温泉街には上山城があり、天守閣からは四季折々の温泉城下町の風景と、蔵王連峰が一望できます。
温泉のある上山市はサクランボやラ・フランスなど、フルーツの一大産地です。「蔵王おろし」と呼ばれる冷たい風が寒暖差を生み、果物をより美味しくすると言われています。良質なワインブドウもその1つで、創業100年を超えるワイナリーや新しく起業した造り手など、現在4軒のワイナリーがあります。
上山産ブドウを使ったワインの魅力発信にも力を入れています。12年前には、かみのやま温泉旅館組合のメンバーが、造り手の話を聞きながらテイスティングを楽しむ「ワインミーティング」を企画。これを契機に、今度は造り手に会場へ出向いてもらい、話を聞きながらワインを楽しむ催し「山形ワインバル」が生まれました。10年の節目となる今年は、7月1日に開催します。
また4月には「山形ワインバル」の常設セラーとして、上山ワインの販売や、おつまみとのペアリングが楽しめる「山形ワインカーヴ」もオープンしました。
近年、観光案内所で電動アシスト付き自転車を借り、果樹畑を抜けワイナリーを訪れる人も増えています。市ではワインでの乾杯を進める「乾杯条例」も制定しています。市内での食事やお泊りの際はぜひ上山ワインで乾杯してください。
【上山市観光物産協会 事務局長 長橋 圭子】