test

日本バス協会、清水会長が再任へ 菅前首相が懇親会で登壇

2023年6月12日
編集部:長谷川 貴人

2023年6月12日(月)配信

定時総会のようす

 日本バス協会(清水一郎会長、2333会員)は6月9日(金)、東京・経団連会館で2023年度定時総会を開き、任期満了に伴う役員改選で、清水会長(伊予鉄グループ社長)が再選した。新たに12人の理事が選任され、このうち日本バス協会の山本昇平氏を常務理事に選任した。

清水一郎会長

 清水会長は「バス業界は本当に厳しい状況に追い込まれた。(コロナ禍による)3年間のマイナスを取り戻すには一体何年かかるのか」と危機感を示した。さらに「人手不足の問題は本当に深刻」と訴え、運賃改定によるバス運転者の賃上げをはかる循環が不可欠と会員らに呼び掛けた。加えて、一層深刻化が想定される運転者不足の対策として、外国人運転者の活用を見据えた制度の見直しを求める方針だ。

 乗合バスの赤字問題については、要因となる地域ブロック平均単価の実勢単価への変更など、支援の抜本的拡充を今夏の概算要求に盛り込むよう強く求めたいと述べた。

 このほか、貸切バスの運賃改定や、悪質事業者の退出に向けた運行管理の義務付けの強化、EVバスの補助金拡充、本格的なキャッシュレス化などの実現に向けた要望に注力する構えだ。

 最後に清水会長は「9月20日のバスの日をもって、日本のバスが始まって120年を迎える。今年は夢のある発信をしていきたいと思っている。色んな広報活動を通じてバスで働きたい、あるいはバスに乗りたいとなるよう発信していきたい」と力を込めた。

菅義偉前首相

 総会後に懇親会が開かれ、菅義偉前首相をはじめ、会員や国会議員らが多く参加した。菅前首相は「バス事業120年を記念する年のお祝いと、公共交通として路線維持に大変な努力をして、地域の足を確保する皆さんを応援したい思いで駆けつけた」と説明。コロナの収束により国内旅行、インバウンドともに回復基調にあると語り、今後のバス業界に向けて応援の言葉を贈った。

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。